学会印象記
第9回リハ・カレントトピックス&レクチャー
佐直 信彦
1
1東北労災病院リハビリテーション診療科
pp.867-868
発行日 1997年9月10日
Published Date 1997/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108479
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リハ・カレントトピックス&レクチャーはリハビリテーション専門医会が主催する学術集会である.例年は「リハビリテーション学術集会秋の陣」と称して,秋に開催される運びなのだが,今年は第34回日本リハビリテーション医学会学術集会とIRMA Ⅷとが8月31日~9月4日に開催される関係で,去る6月1日,前日のリハビリテーション医学会総会,「リハビリテーション科」標傍診療科名制定を祝う会に引き続いて開催された.慶応義塾大学の木村彰男先生が当番幹事を務められた.参加者は250余名,参加は専門医に限らず自由なのだが,周知していないせいか,少々淋しい感じもする.しかし,内容は特筆すべきものがある.カレントトピックス&レクチャーの名が示すように,時宜にかなった内容のシンポジウムとアップデートの研究発表,そしてこれが聞きたいというその道の権威のレクチャーの組み合わせで,歴代の当番幹事が知恵を絞って,魅力ある内容となっている.
今回のシンポジウムは「片麻痺患者に対する下肢装具処方」がテーマで,中島英樹氏は「脳卒中急性期における下肢装具使用:治療用装具として」でLLBの適応と処方(リングロック付きダイヤルロック膝継手,膝約15°屈曲位設定,ダブルクレンザック足継手,ヒールアップと健側補高)が詳述された.
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