Japanese
English
特集 中途視覚・聴覚障害のリハビリテーション
高次脳由来の視覚障害
Visual Agnosia and Related Disorders.
喜多 也寸志
1
Yasushi Kita
1
1東京都老人医療センター神経内科
1Department of Neurology, Tokyo Metropolitan Geriatric Center
キーワード:
大脳性色覚障害
,
視覚失認
,
相貌失認
,
街並失認
,
色名呼称障害・失読
Keyword:
大脳性色覚障害
,
視覚失認
,
相貌失認
,
街並失認
,
色名呼称障害・失読
pp.699-704
発行日 1997年8月10日
Published Date 1997/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108439
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はじめに
大脳損傷による視覚障害は,その損傷レベルにもとづき,網膜・視神経・一次視覚領の障害によるもの(視野障害・皮質盲)と,一次視覚領以後の視覚情報の処理経路の障害によるものに大別される.後者はさらに視覚認知障害と,視覚情報の伝達経路の障害に分類される.視覚認知障害には視覚対象とするカテゴリー別に,大脳性色覚障害(色),視覚失認(形・物体),相貌失認(相貌),街並失認(建物・風景),道順障害(方角定位)が存在する.一方,視覚情報の伝達経路の障害には,色名呼称障害(色彩情報),失読(文字情報)が区別される(表1).
本稿ではこれらの視覚障害の評価法およびリハビリテーションにおける留意点につき概説する.
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