Sweet Spot 映画に見るリハビリテーション
「イングリッシュ・ペイシェント」―心を突き動かす愛の“記憶”
二通 論
1
1千歳市立北進中学校
pp.673
発行日 1997年7月10日
Published Date 1997/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108431
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アカデミー賞9部門受賞で話題の「イングリッシュ・ペイシェント」(監督/アンソニー・ミンゲラ)も障害者映画である.といっても,障害者性は強調されておらず,タイトルのとおり,設定として必要だったのは“患者”としての側面である.
第二次大戦末期である.全身火傷で寝たきり,しかも記憶喪失というイギリス人患者が少しずつ記憶を取り戻してゆく.物語の骨格は,徐々に復元されてゆく患者の過去である.
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