特集 悪性か? 良性か? 開業医のためのがんの見つけ方
症状・所見からのアプローチ
開口障害―上顎癌,中咽頭癌,扁桃周囲膿瘍,顎関節症,破傷風などの鑑別
和田 昂
1
,
波多野 孝
1
,
折舘 伸彦
1
Takashi Wada
1
,
Takashi Hatano
1
,
Nobuhiko Oridate
1
1横浜市立大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
開口障害
,
顎関節症
,
鑑別診断
Keyword:
開口障害
,
顎関節症
,
鑑別診断
pp.867-870
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000219
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はじめに
開口の程度は一般的に成人では上・下顎中切歯の切端間距離で測定し,40mm(約2横指)以下の場合は開口障害ありと判断する1)。開口障害は,顎関節,下顎骨,外側翼突筋,内側翼突筋,咬筋,側頭筋,三叉神経などの組織に異常がある場合に生じうる2)。
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