Japanese
English
特集 リハビリテーション医学の基礎―骨・関節系
骨棘―有害か,合目的か
Osteophyte: Harmful or Useful.
弦本 敏行
1
,
内藤 芳篤
2
Toshiyuki Tsurumoto
1
,
Yoshiatsu Naito
2
1北九州総合病院整形外科
2長崎医療技術専門学校
1Department of Orthopaedic Surgery, Kitakyushu General Hospital
2Nagasaki Medical College
キーワード:
骨棘
,
加齢現象
,
変形性関節症
Keyword:
骨棘
,
加齢現象
,
変形性関節症
pp.303-306
発行日 1997年4月10日
Published Date 1997/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108345
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はじめに
骨棘は加齢現象のひとつとして関節面辺縁部に形成されるが,これは変形性関節症の進行によってより顕著となる.そのような骨棘は,関節面の面積を拡大させることによって力学的ストレスを軽減する生物学的反応と考えることができる一方で,過剰に形成された場合は,その関節の可動域を制限したり,また,局所の疼痛の原因になることがある.
ここでは,主な関節の辺縁部骨棘を観察した結果を年齢別および男女別に明らかにして,それぞれの関節における骨棘形成の傾向を分析し,その生物学的,および臨床的意義を検討したい.
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