Japanese
English
臨床経験
頸椎上関節突起における特異な骨棘像の検討
Cock-spur like osteophyte behind cervical upper facet.
池田 清
1
,
武内 章二
1
,
大橋 勉
1
,
尾崎 邦宏
1
,
安福 嘉則
1
,
竹内 正信
1
Kiyoshi IKEDA
1
1岐阜大学医学部整形外科学教室
1Dept. of orthop. surg., Gifu university school of medicine
キーワード:
骨棘
,
osteophyte
,
外骨腫
,
exostosis
,
頸椎椎間関節
,
cervical facet
Keyword:
骨棘
,
osteophyte
,
外骨腫
,
exostosis
,
頸椎椎間関節
,
cervical facet
pp.158-160
発行日 1980年2月25日
Published Date 1980/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906069
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頸椎の退行性変化は,椎体辺縁や椎間板部に高頻度に認められるが,椎間関節における骨棘像などは平素頻繁に見られるものではない.また頸椎椎間関節の変形性変化は,椎間板のそれにくらべ,比較的上位頸椎に好発するとされている1).
最近われわれは,項部痛を訴える42歳の主婦で,頸椎側面レ線像上第6頸椎上関節面後方に上向きの小骨棘が見られ,骨軟骨性外骨腫をも疑われ紹介された症例(第1図)を経験し,この機会にかかる変化について他の多数例のレ線写真や屍体標本を調査した結果,これは必ずしも稀な所見ではないことがわかつたので,その頻度や組織像などについて報告する.
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