Japanese
English
紹介
機能的電気刺激による完全対麻痺起立再建のためのclosed-loop control systemにおけるsensorの検討
Evaluation of Sensors in Closed-loop Control System for Restoration of Standing in Complete Paraplegia.
島田 洋一
1
,
佐藤 光三
1
,
加賀谷 斉
1
,
小西 奈津雄
1
,
宮本 誠也
1
,
松永 俊樹
1
,
堤 祥浩
1
,
佐藤 峰善
1
Yoichi Shimada
1
,
Kozo Sato
1
,
Hitoshi Kagaya
1
,
Natsuo Konishi
1
,
Seiya Miyamoto
1
,
Toshiki Matsunaga
1
,
Yoshihiro Tsutsumi
1
,
Mineyoshi Sato
1
1秋田大学医学部整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Akita University School of Medicine
キーワード:
FES
,
Closed-loop control
,
完全対麻痺
,
Sensor
Keyword:
FES
,
Closed-loop control
,
完全対麻痺
,
Sensor
pp.167-170
発行日 1997年2月10日
Published Date 1997/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108308
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はじめに
機能的電気刺激(Functional electrical stimulation;FES)を用いた対麻痺の起立・歩行再建では,刺激による筋疲労が最大の問題である.持続刺激では容易に筋疲労をきたし,起立時間,歩行距離が短く,転倒などの重篤な合併症を引き起こす可能性があり,疲労からの回復にも時間を要する.これを解決し実用化するには,電気刺激が必要な時のみ作動し,刺激が必要ないときは作動しないclosed-loop control systemの開発が必要である.
これまで対麻痺ではAndrewsら1,2),Petrofskyら3-6)により表面電極用のclosed-loop control systemが開発されているが,対応するチャンネル数が少なく,表面電極を用いるために深部筋を刺激できない,選択的な刺激が難しい,安定した刺激が得られないなどの問題の他に,sensorがdirect current controlなため随時閾値を設定しなくてはならず,煩雑で,日常用いるには大きな欠点があった.われわれは,表面電極の欠点を補うため経皮的電極7)を使用しており,これに対応するclosed-loop contol systemといちいち閾値を設定しなくてもよいactive current controlのsensorを開発8,9)したので報告する.
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