特集 障害学Update
特集にあたって
大橋 正洋
1
1神奈川県総合リハビリテーションセンター
pp.885
発行日 1996年10月10日
Published Date 1996/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108201
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「障害」は,リハビリテーション活動に参画している全ての人々をつなぐkey conceptである.現在,「障害」に対しては,医療関係者だけでなく,政策立案者や法律家,地域福祉の実践者,あるいは当事者である障害者とその家族など,さまざまな人々が参加して包囲網を作っている.それでも「障害」は,簡単に解決できない難問を数多く含んでおり,リハビリテーション活動に参画する人々の永遠のテーマとなると思われる.
たまたまわが国においては,迫り来る高齢社会をにらんで,障害者施策に関する法制的な整備が急ピッチで進行しつつある.そこで本号は「障害学Update」として,法制度上の知見だけでなく,さまざまな領域における最新の知見を情報として提供することにした.「障害学」としたのは,多領域の人々が普遍的な知識として情報を活用するためには科学的視点が重要と考えたからである.
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