Japanese
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特集 腰部脊柱管狭窄症―各種療法と日常生活指導
病態と診断学
The Pathogenesis and Diagnosis of Lumber Spinal Stenosis.
山崎 隆志
1
Takashi Yamazaki
1
1武蔵野赤十字病院整形外科
1Department of Orthopedics, Musashino Red-cross Hospital
キーワード:
腰部脊柱管狭窄症
,
病態
,
診断
Keyword:
腰部脊柱管狭窄症
,
病態
,
診断
pp.795-800
発行日 1996年9月10日
Published Date 1996/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108184
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はじめに
整形外科を受診する慢性的に発症する腰下肢痛を主訴とする中高年者の患者は多く,その大部分は腰部脊柱管狭窄症といえる.しかし,腰部脊柱管狭窄症の概念が一般化したのは,1954年,Verbistが本症に特徴的症状である間欠性跛行について詳細な記載をして以来で,また,その原因が明確に分類されたのは1976年,Arnoldiの報告以来であり,本症は比較的新しい概念と言えよう1,2).
本症の主たる症状は他の多くの整形外科の疾患と同様,安静時には軽快し,動作時に増悪するが,そのdisabilityは強く,患者の日常活動に及ぼす影響は大きい.治療は生活指導,安静療法,薬物療法,理学療法,装具療法,ハリ,手術と多岐にわたり,整形外科医,リハビリテーション医,理学療法士,看護婦,その他,コメディカルが一体となって行う必要がある.
本稿では,その病態,診断法について概観する.
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