Japanese
English
特集 腰部脊柱管狭窄症―各種療法と日常生活指導
自然経過―間欠跛行を有する症例の検討
The Natural Course of Lumbar Canal Stenosis with Intermittent Claudication.
林 信宏
1
,
玉置 哲也
1
,
吉田 宗人
1
,
川上 守
1
Nobuhiro Hayashi
1
,
Tetsuya Tamaki
1
,
Munehito Yoshida
1
,
Mamoru Kawakami
1
1和歌山県立医科大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Wakayama Medical College
キーワード:
腰部脊柱管狭窄症
,
自然経過
,
臨床症状
,
日整会腰痛疾患治療成績判定基準
Keyword:
腰部脊柱管狭窄症
,
自然経過
,
臨床症状
,
日整会腰痛疾患治療成績判定基準
pp.801-805
発行日 1996年9月10日
Published Date 1996/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108185
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
一言で腰部脊柱管狭窄症(以下,LCSと略す)といっても,その病態生理はきわめて複雑である.すなわち,骨性狭窄,椎間板,黄色靱帯,すべり,側彎,不安定性など種々の因子が複雑に関与し,臨床症状を形成している.したがって,これらの諸因子の有無や程度によっても自然経過が異なる可能性があるが,かといって経過中いかなる因子が症状発現に最も関与してきたかを個々の症例で把握することは容易ではない.
本論文では,初診時に間欠跛行を有するLCS症例を選定し,その自然経過を臨床症状の推移を中心に検討したが,これによりLCSの治療方針決定の一助となることを願うものである.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.