特集 肝硬変 ―病態と診断の最新知見
3.診断・評価(1)肝硬変診療のガイドライン ―とくに診断について
芝本 彰彦
1
,
浪崎 正
1
,
吉治 仁志
1
1奈良県立医科大学消化器内科学講座
キーワード:
肝硬変
,
ガイドライン
,
病態
,
診断
,
合併症
Keyword:
肝硬変
,
ガイドライン
,
病態
,
診断
,
合併症
pp.751-757
発行日 2025年6月20日
Published Date 2025/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003499
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2015年の「肝硬変診療ガイドライン」改訂以降,肝硬変病態の解明が進み,多くの新規治療薬が認可され,肝硬変診療が大きく変化した.肝硬変の診断には肝生検が必要となるが,非侵襲的診断法である血液検査所見を組み合わせたスコアリングシステムや超音波エラストグラフィによる画像診断の有用性が注目されている.肝硬変患者の重症度,予後予測には,Child-Pugh分類やalbumin-bilirubin (ALBI) gradeが有用であることが示されている.本稿では,肝硬変の病態や診断に有用となる臨床検査項目を中心に「肝硬変診療ガイドライン2020」改訂第3版に沿って概説する.

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