Japanese
English
特集 不全頸髄損傷とリハビリテーション
原因,発症数,予後
Incomplete Quadriplegia: Incidence, Causes of Injuries, Outcome.
伊藤 良介
1
Ryousuke Itoh
1
1神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Kanagawa Rehabilitation Hospital
キーワード:
頸髄損傷
,
不全麻痺
,
発生率
,
原因
,
予後
Keyword:
頸髄損傷
,
不全麻痺
,
発生率
,
原因
,
予後
pp.317-321
発行日 2000年4月10日
Published Date 2000/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109201
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はじめに
不全頸髄損傷の原因や発生数を検討するには,脊髄損傷全体の統計が必要である.さらに,不全麻痺を取り出して検討するには,不全麻痺の診断・定義に関する共通した理解が必要である.しかし,わが国では脊髄損傷の組織的な登録は行われておらず,全国的な正確な統計は存在しない.また,機能障害,能力障害についても統一された評価が行われているとは言えず,統計的な比較は難しい.
ここでは,最近の調査から脊髄損傷の発生数や原因,不全頸髄損傷の割合を推測し,諸外国との比較を行い,不全頸髄損傷の現状と今後を検討する.
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