Sweet Spot 絵画に見るリハビリテーション
ピーテルブリューゲルの「四旬節と謝肉祭の喧嘩」
明石 謙
1
,
明石 素子
2
1川崎医科大学リハビリテーション科
2武蔵野美術大学大学院造形研究科
pp.381
発行日 1996年4月10日
Published Date 1996/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108091
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ピーテル ブリューゲルは1527年から1528年の間に誕生したと思われます.1554年にブリュッセルへ移住し,クックの元で修業をし,イタリア旅行の後にアントウエルペンで版画出版業者ヒエロニムス コックのために版画の下絵を作成し,その間にこの地方の知的教養人達と知り合い,教養を高めたと言われます.油絵では1559年に自作をブリューゲルのサイン入りで発表し,以後ネーデルラントを中心に活躍しました,画家として有名なピーテル,ヤン2人の息子を設け,1569年に死亡しています.当時のネーデルラントはヨーロッパ最大の富と繁栄を誇り,知識人の集う文化の中心地でしたが,同時にカトリック教会とプロテスタントの深刻な対立が市民生活に暗い影を落としていました.
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