Japanese
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調査
リハビリテーション医学卒前教育における新カリキュラムの効果―医学部生へのアンケート調査から
Effects of New Medical Curriculum on Undergraduate Education of Rehabilitation Medicine: through Questionnaires to Medical Students.
豊倉 穣
1
,
村上 恵一
1
Minoru Toyokura
1
,
Keiichi Murakami
1
1東海大学医学部リハビリテーション学教室
1Department of Rehabilitation Medicine, Tokai University School of Medicine
キーワード:
リハビリテーション医学卒前教育
,
新カリキュラム
Keyword:
リハビリテーション医学卒前教育
,
新カリキュラム
pp.789-795
発行日 1995年9月10日
Published Date 1995/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107941
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はじめに
リハビリテーション医学卒前教育については,日本リハビリテーション医学会のなかで過去多くの議論がなされ,医学教育委員会によるガイドラインも提示されている.しかし,本誌1994年4月号の企画「座談会:リハビリテーション医学卒前教育の現状と問題点」でも指摘されているように,現実と理想にはかなりのギャップが存在することは否めない.
このような現状のなか,本学では1988年より基礎と臨床の垣根を取り除いた統合科目方式による新カリキュラム(以下,新カリ)がスタートした1,2).これに伴い,旧カリキュラム(以下,旧カリ)に比較して,リハビリテーション科学教室で担当する講義,実習時間も大幅に増加した.しかしその多くは選択必須科目であり,講義時間増加の教育的効果が全学生にどの程度浸透しているかは必ずしも明確ではない.
筆者らはかつて,旧カリで教育を受けた医学部6年生(以下,学年は6年制で標記する)に,リハビリテーション医療の現状,ニーズあるいは講義への希望などに関してアンケート調査(1992年8月実施)を行い,その結果を報告した3).今回,入学以来一貫して新カリによる教育を受けた6年生に対して,先のものと同内容の調査を行う機会を得た.そこで,新,旧カリで教育された医学生の上記内容に関する認識の差異を比較し,新カリの効用や限界について検討したので報告する.
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