Japanese
English
特集 患者家族の障害受容の問題
頭部外傷患者家族の障害受容
The Evolution of Family Expectations and Adaptations to the Traumatic Brain Injured.
栢森 良二
1
Ryoji Kayamori
1
1帝京大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Teikyo University School of Medicine
キーワード:
外傷性脳損傷
,
家族のストレス
,
社会的ADL
,
役割喪失
,
家族の障害受容過程
Keyword:
外傷性脳損傷
,
家族のストレス
,
社会的ADL
,
役割喪失
,
家族の障害受容過程
pp.665-670
発行日 1995年8月10日
Published Date 1995/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107915
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はじめに
外傷性脳損傷(traumatic brain injury;TBI)は患者に障害をもたらすばかりでなく,家族にも同様の,あるいはより以上の大きな障害を与える.患者を世話する家族にとって,脳卒中や脊髄損傷のような身体障害は時間の経過とともに精神・心理的な負担感は軽減していく.しかしTBIにおける人格や行動の異常,さらに情緒障害は家族に耐え難いストレスであり,これは時間の経過とともに軽減されることはむしろ少ない1).ある意味でTBIの真の問題点は患者と家族の間の軋轢であると言える.
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