Japanese
English
研究と報告
慢性関節リウマチに対する靴型装具,足底板の処方とその効果
The Prescription and the Effect of Orthopedic Shoes and Insole for Rheumatoid Arthritis.
鈴木 明子
1
,
佐鹿 博信
1
,
安藤 徳彦
1
Akiko Suzuki
1
,
Hironobu Sashika
1
,
Norihiko Andou
1
1横浜市立大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama City University School of Medicine
キーワード:
慢性関節リウマチ
,
靴型装具
,
足底板
Keyword:
慢性関節リウマチ
,
靴型装具
,
足底板
pp.491-497
発行日 1995年6月10日
Published Date 1995/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107879
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はじめに
慢性関節リウマチ患者(以下,RA)では足部にも障害をもつ割合が高い.外来通院中のRAを対象とした調査では,西野ら1)によると73%に足部変形がみられ.浅井ら2)によると75%が足部愁訴をもつと報告されている.
RAの足部障害に対して,多数の靴型装具,足底板の処方がなされているが,RAの多関節の機能障害や足部変形の多様性から,靴型装具,足底板を処方するうえでは配慮すべき問題が多い.このことを反映して,RAは“履き物”に対する関心が高いことを小島ら3)も報告している.しかし装具の適合や効果の判定については,疼痛の緩和や装着感といった患者の主観に頼る部分が大きく,有効性を客観的に評価することについては,必ずしも十分な検討がされているとは言い難い.
そこで,RAの装具を適切に処方するために,これまでの処方の状況と,患者の満足度,利用状況等を調査し,併せて装具の効果について足部X線像や,足底圧分布を計測して客観的に判定することを試みた.
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