カラーシリーズ 義肢・装具・8
靴型装具
村田 秀雄
1
1兵庫県リハビリテーションセンター整形外科
pp.830-833
発行日 1980年9月25日
Published Date 1980/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906195
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靴型装具には,普通の木型から作られた靴を目的に応じて補正したものと,処方に合わせて成形された特別な木型から作られた靴(整形外科靴)とがある.欧米のように特別な靴の技術者のいない我が国では,前者が一般的である.市販の靴を補正する場合は,あらかじめ装具として適したものを選ぶことが大切である.最近では,装具の補正用として作られた靴が市販されているので,これを求めて補正するのが簡便である.靴の中に挿入して用いるシュー・インサートや,下肢の装具に付ける靴も,靴型装具としての基本的理解の下に処方されなければならない.
靴型装具の処方とは,患者の状態に応じた補正の組合せを指示することである.そのためには,靴の基本構造と各部の機能を十分理解し,各部に行い得る補正手段とその効果を熟知しておくことが必要である.
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