発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006153656
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カリフォルニア大学バイオメカニクス研究所(UCBL)型足底装具を用いて治療した足部縦横アーチ構造の破綻による扁平足障害8例12足を対象に,臨床症状,画像所見と足底装具の治療効果を検討した.その結果,圧痛・動作時痛は距骨下関節,Chopart関節,踵骨隆起上縁に多く認められた.また,X線像上足底装具装着により距骨第1中足骨角が特に著明に改善した.足関節後方の疼痛を訴える2例で,MRI上距骨下関節から後方へ連続するT2強調画像で高信号を呈する病変が認められた.そして8例全てにおいてUCBLに準じた足底装具の装着により症状およびX線計測値が改善した.対象症例のうち6歳女,10歳女,29歳女の3例について具体的効果の概略を提示した
©Nankodo Co., Ltd., 2006