Japanese
English
特集 脳卒中患者の職業復帰
職業復帰の問題点
Vocational Management for the Hemiplegic Patient.
竹下 博雅
1
,
蜂須賀 研二
2
Hiromasa Takeshita
1
,
Kenji Hachisuka
2
1産業医科大学附属病院医療相談室
2産業医科大学リハビリテーション医学教室
1University Hospital of Occupational and Environmental Health
2Department of Rehabilitation Medicine, University of Occupational and Environmental Health, School of Medicine
キーワード:
職場復帰
,
脳卒中
,
環境調整
Keyword:
職場復帰
,
脳卒中
,
環境調整
pp.471-475
発行日 1995年6月10日
Published Date 1995/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107876
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はじめに
医療ソーシャルワークとは,患者一人ひとりの持つ過去,現在,未来にわたる人生の文脈のなかで,その人が抱えている生活(人生)問題の意味をその人自身と共にとらえ直し,共に位置付け,その人なりに対処するための対策を共に検討していく過程を言う1).リハビリテーション科入院患者に対象を限定すると,患者の大半は脳卒中患者であり,医療ソーシャルワークの業務としては具体的には社会資源の活用や家庭復帰に関する諸問題に対する相談,助言,指導などを行うことが多い.脳卒中患者が就労年齢であり,障害が中等度から軽度の場合は職業復帰が最大の問題となり,患者や家族ばかりではなく医療スタッフも難渋することがある.
今回はこのソーシャルワーク援助技法の1つとして,ケースワークサービスを行った脳卒中患者4事例を通して,その職業復帰の問題点を検討したので報告する.
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