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実践講座 医療機関における治療と仕事の両立支援・5
両立支援の実際—脳卒中
Actual practice on balance support of medical treatment and working life for stroke
尾﨑 文
1
,
杉本 香苗
1
,
伊藤 英明
1
,
加藤 徳明
2
,
佐伯 覚
1
Aya Ozaki
1
,
Kanae Sugimoto
1
,
Hideaki Itoh
1
,
Noriaki Kato
2
,
Satoru Saeki
1
1産業医科大学リハビリテーション医学講座
2小波瀬病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, University of Occapational and Environmental Health
2Obase Hospital
キーワード:
脳卒中
,
両立支援コーディネーター
,
職場復帰
Keyword:
脳卒中
,
両立支援コーディネーター
,
職場復帰
pp.1183-1189
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202383
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はじめに
脳卒中患者の就労支援には,職場復帰(以下,復職)そのものを支援すること,復職成立後に職場定着を目指すことの2つの側面がある1-4).脳卒中患者は復職に際し多くの課題を有し個別の対応を要する一方,その経過が発症〜回復という一相性であり,最も困難である復職をクリアすれば職場定着は比較的進めやすいという特徴がある.脳卒中後の復職は個人レベルでの生きがいとも関連が深く,社会復帰そのものであり,生活の質(quality of life;QOL)の確保と向上に大いに寄与している5).本稿では脳卒中患者の両立支援の現状を述べ,産業医科大学病院(以下,当院)の取り組みや復職症例を紹介する.
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