Japanese
English
短報
咬合関係の回復と手指把持力―健常者と片麻痺患者における検討
Occlusal Restoration and Pinch Strength in Able-bodied Subjects and Hemiplegic Patients.
新谷 悟
1
,
松村 智弘
2
,
武智 秀夫
3
Satoru Shintani
1
,
Tomohiro Matsumura
2
,
Hideo Takechi
3
1吉備高原医療リハビリテーションセンター歯科
2岡山大学歯学部口腔外科学第2講座
3吉備高原医療リハビリテーションセンター整形外科
1Department of Dentistry, Kibi Kogen Medical Rehabilitation Center
2Department of Oral and Maxillofacial Surgery Ⅱ, Okayama University Dental School
3Department of Orthopedic Surgery, Kibi Kogen Medical Rehabilitation Center
キーワード:
咬合関係の回復
,
ピンチ力
,
片麻痺
Keyword:
咬合関係の回復
,
ピンチ力
,
片麻痺
pp.45-46
発行日 1995年1月10日
Published Date 1995/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107775
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- Abstract 文献概要
はじめに
歯牙欠損に対して行われる補綴処置は,咀嚼機能の回復がその主な目的である.一方,近年,歯牙の咬合と運動能力に相関があるという報告を見るようになってきた1-3).歯牙補綴による咬合関係の回復が運動能力に対し有利に働くのであれば,四肢の機能障害を持つ患者に対し,早期に歯科補綴処置を行うことがリハビリテーションの訓練効果をより向上させる助けになると思われる.このような観点から,当科を受診した義歯を使用している片麻痺患者ならびに健常者を対象に,義歯使用による咬合面積の増加とピンチ力との関連について検討したので報告する.
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