Japanese
English
調査
在宅高齢者における排泄用福祉用具導入の要因
Major Determinants to Utilize Excretory Care Device for Home-bound Elderlies.
新田 収
1
,
筒井 孝子
2
Osamu Nitta
1
,
Takako Tsutsui
2
1都立府中療育センター
2日本大学大学院理工学研究科
1Metropolitan Rehabilitation Insutitute for the Severly Handicapped
2Nihon University, College of Science and Technology
キーワード:
高齢者
,
福祉用具
,
排泄
Keyword:
高齢者
,
福祉用具
,
排泄
pp.47-52
発行日 1995年1月10日
Published Date 1995/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107776
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- サイト内被引用 Cited by
はじめに
現在,高齢者の日常生活をあらゆる面から支援することを目的としたさまざまな福祉用具が開発され1),また公的機関による福祉用具給付事業も行われてきている2,3).これらの用具が有効に導入されていれば,高齢者の自立度の向上,介護の軽減に大きな効果をあげるはずである.しかし在宅においていまだ十分にこれらの用具が効果的に導入されていないのが現状と言える.この原因の一つとして,導入に関するノウハウが一般的な共通の知識として蓄積されていないという問題点がある.これは,用具の導入に際し,医療,工学,建築といつた専門職種の経験に頼って導入が判断されることが多く4,5),また専門職種の人数はきわめて限定された人数であるといった現状を反映したものといえよう.この結果として,福祉用具導入を考える高齢者および介護者自身が,活用可能な用具にどのようなものがあるかについて把握できず,有効な用具導入がなされずにいると考えられる.
そこで本論では,在宅高齢者における福祉用具導入がどのような要因と関連しているかについて分析し,これにより用具導入についての,簡便で理解しやすい形での導入指標を得ることを目的とした.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.