Japanese
English
研究と報告
床反力を用いた正常人の膝歩きの検討
Analysis of Knee-walking in Normal Subjects.
芳賀 信彦
1,2
,
坂口 亮
1
,
君塚 葵
1
,
柳迫 康夫
1
,
星地 亜都司
1
,
斉藤 勝之
1
Nobuhiko Haga
1,2
,
Ryo Sakaguchi
1
,
Mamori Kimizuka
1
,
Yasuo Yanagisako
1
,
Atsushi Seichi
1
,
Katsuyuki Saitoh
1
1心身障害児総合医療療育センター整形外科
2静岡県立こども病院整形外科
1Department of Orthopedics, National Rehabilitation Center for Disabled Children
キーワード:
歩行分析
,
膝歩き
Keyword:
歩行分析
,
膝歩き
pp.675-680
発行日 1994年8月10日
Published Date 1994/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107670
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はじめに
異常歩行を評価するためには正常歩行パターンの認識が必要であり,その解析は小児から高齢者に至るまでを対象にさまざまな方法を用いて行われている2,3,6-8,12).人の歩行は骨盤歩とも言われ1),骨盤の動きや股関節の機能が最も大きく関与している10).例えば,両下腿切断者の義足歩行が比較的良好な歩容を示すのに対し,軽度の股関節亜脱臼でも著しい跛行を示す.下肢の麻痺性疾患,股関節疾患,下肢切断等の障害においては,股関節の伸展,片脚支持が歩行に最も重要と考えられる.膝歩きはこれを膝関節以下をある程度無視した形で示してくれる.われわれは床反力計を用いて健常人の歩行と膝歩きの比較検討を行い,また各年齢層の膝歩きパターンの特徴を調べた.
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