Japanese
English
特集 子供のリハビリテーション
Ⅲ.子供のリハビリテーション(脳性麻痺を除く)
血友病のリハビリテーション
Principles of Rehabilitation for Hemophiliacs.
岩谷 力
1
,
大井 淑雄
1
,
鞭 熙
2
,
谷口 和彦
3
,
三間屋 純一
4
Tsutomu Iwaya
1
,
Yoshio Ooi
1
,
Hiromu Muchi
2
,
Kazuhiko Taniguchi
3
,
Junichi Mimaya
4
1自治医大リハビリテーションセンター整形外科
2自治医大小児科
3静岡県立こども病院整形外科
4静岡県立こども病院血液腫瘍科
1Rehabilitation Center, Department of Orthopedic Surgery, Jichi Medical School.
2Department of Pediatrics, Jichi Medical School.
3Department of Orthopedic Surgery, Shizuoka Children's Hospital.
4Section of Heamatology & Oncology, Department of Pediatrics, Shizuoka Children's Hospital.
キーワード:
血友病
,
リハビリテーション
Keyword:
血友病
,
リハビリテーション
pp.825-829
発行日 1987年9月10日
Published Date 1987/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106623
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はじめに
血友病の治療は1960年代の抗血友病血液製剤の出現により飛躍的に発展し,以前は不可避とされていた関節破壊は学童の学校体育が可能なくらいまでに予防できるようになった.この進歩は血液疾患を専門とする小児科,内科医に整形外科医,看護婦らが協力しあって互いの専門性を発揮しあうチーム医療によるところが大きい.治療は出血とその二次障害を補充療法を中心に他の様々な手段を利用して予防,軽減することでその手法はほぼ確立された.一方,補充療法は肝炎,AIDS等の合併症をもたらした.これらは今や血友病患者を新たなる社会的差別に直面させ医療,リハビリテーションに大きな障害となっている.
本稿では今日我々が行っている血友病包括治療の経験から治療の原則と直面する問題について述べる.
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