学会報告
第4回高知県リハビリテーション研究会―1993年1月31日(日),於:高知県民文化ホール
江口 壽榮夫
1
1高知県立子鹿園
pp.804
発行日 1993年9月10日
Published Date 1993/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107450
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今回のテーマは,「いま,地域は変われるか―豊かな地域ケアをデザインする」として一般演題の募集と,講演,パネルディスカッションを企画した.平成2年の社会福祉関係8法の改正から在宅福祉サービスと施設福祉サービスの市町村への一元化がいわれ,特に平成5年4月より措置権の町村への委譲が開始されるということを念頭においたからである.一般の研究発表は発足して間もない老人保健施設からの発表が多いのが特徴的であるが,それぞれの活動内容と問題点の指摘は当を得たものであった.全国社会福祉協議会の和田氏の講演は,これからの地域福祉における県・市・町・村の社会福祉協議会の役割りを印象づけるものであり,パネルディスカッションにおけるパネリストとフロアからの討論も,初めての行政側からの出席もあり,興味深いものであった.今回の参加者数は398人と,前回に比べて減少しているが,これはテーマと関係があるものと思われ,医療側が減少し,SW,ホームヘルパー,行政,社協が増加していた,その参加者職種内訳は,医師22,保健婦17,看護婦96,PT40,OT10,ST5,SW25,ホームヘルパー24,施設職員(寮母・指導員・介護員など)69,病院職員15,社協職員13,行政職員13,業者5,民生委員4,学生22,その他11,不明7であった.なお来年度より会員制としてこのような研究大会を行うと共に,地域リハビリテーションのシステムに関する研究事業,会報の発行などを行うことで検討することに決まった.
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