Japanese
English
特集 脊髄損傷とリハビリテーション工学
環境制御装置
Environmental Control System for Severely Disability.
畠山 卓朗
1
Takuro Hatakeyama
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター
1Yokohama Rehabilitation Center
キーワード:
環境制御装置
,
四肢まひ
,
自立生活
Keyword:
環境制御装置
,
四肢まひ
,
自立生活
pp.493-496
発行日 1992年6月10日
Published Date 1992/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107092
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はじめに
交通事故,スポーツ事故,および労働災害などによる四肢まひ者の発生はあとをたたない.首から下の部位を全く動かすことができないような人の場合,彼らの日常生活活動はすべて介助者の手に委ねることとなる.このような状況は,本人にとって精神的負担が大きい.また,その家族にとっての身体的および精神的負担は測り知れないものがある.医療が進歩し,多くの生命が救われるようになったのは大変喜ぶべきではあるが,彼らを受け入れる環境づくりが大変立ち遅れているのが現状である.
彼らが少しでも自立的に生活することを支援するために生み出された装置が環境制御装置(Environmental Control System:以下ECSと略す)である.
ここでは.ECSの概要と現時点で入手可能な機種を紹介するとともに,適応における留意点などについて解説する.
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