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調査
和歌山県における療育システムづくりに関する研究―海南保健所管内の発達障害児の実態調査
Studies on the Habilitation System in Wakayama Prefecture: The Follow up Study on Developmental Disorders at Kainan Public Health Center.
岡安 勤
1
,
橋本 勉
2
,
玉置 哲也
3
,
北裏 清剛
4
Tsutomu Okayasu
1
,
Tsutomu Hashimoto
2
,
Tetsuya Tamaki
3
,
Seigo Kitaura
4
1愛徳整肢園整形外科
2和歌山県立医科大学公衆衛生
3和歌山県立医科大学整形外科
4済生会和歌山病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Aitoku Seishien (Hospital for Handicapped Children)
2Department of Public Health, Wakayama Medical College
3Department of Orthopedic Surgery, Wakayama Medical College
4Department of Orthopedic Surgery, Saiseikai Wakayama Hospital
キーワード:
療育システム
,
発達障害児
,
実態調査
Keyword:
療育システム
,
発達障害児
,
実態調査
pp.321-325
発行日 1992年4月10日
Published Date 1992/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107052
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はじめに
疾病予防の方法として,まず目的とする疾患の自然史を把握し,その病期に応じた対策を講じることが必要である.障害児対策にあてはめてみても,早期発見,早期療育は重要な課題である.また,その重要性が理解されていても,実際,地域活動の中で実施していくには.保健所,児童相談所,医療機関などとの連携が重要な課題となる.
筆者らは和歌山県の障害児療育システムづくりのための基礎的なデータを得るために,1986年以来,岩出保健所,高野口保健所の2つの保健所管内の早期発見,早期療育の実態を調査1,2)してきた.その結果,これらの保健所では県内の療育施設との連携が不十分であり,特に療育施設を県外に依存している実態が明らかとなった.
そこで,今回,県立肢体不自由児通園施設若竹園が近く,地域として障害児の早期発見,早期療育事業に早くから取り組んできた海南保健所管内を選び,発達障害児の出現率および療育状況を調査した.
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