病院めぐり
大和高田市立病院外科
岡村 隆仁
1
1大和高田市立病院外科
pp.247
発行日 2019年2月20日
Published Date 2019/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212385
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大和高田市は奈良県北西部にある商工業都市で,奈良盆地南西部の低平な沖積地に位置します.この市内の大中に,大和高田市立病院は,1953(昭和28)年に厚生省指定のモデル病院として,一般病床85床で開設され,その後,1970(昭和45)年に現在地の礒野北町に,320床の病院として移転しました.長年にわたって,急性期型の総合病院として機能する一方,地域に根ざした病院として,地域医療の貢献に努め,葛城地区の基幹病院としての役割を担ってきました.
当院の外科は,主に消化器外科と乳腺外科の診療を行うとともに,非常勤医師を交えて,大腸肛門外来,乳腺外科外来,下肢静脈瘤外来,心臓血管外科外来,形成外科外来など多くの専門外来を開設しています.当科の診療方針は,安全性と根治性を追求し,さらに人間性を求めることです.外科全体で年間約800件の手術を手掛け,そのうち600件以上が全身麻酔下手術です.早くから,胃癌や大腸癌に腹腔鏡下手術を導入し,また近年では,鼠径ヘルニアや虫垂炎も腹腔鏡下で手術を行うため,腹腔鏡下手術が年間350件余りと,全身麻酔下手術全体の半数以上を占めているのが特徴です.また乳癌手術を年間100件以上行っています.
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