Japanese
English
特集 心疾患リハビリテーションの新しい考え方
温浴と循環動態
Circulatory Changes by Hot Bathing.
堀切 豊
1
,
鄭 忠和
1
,
田中 信行
1
Yutaka Horikiri
1
,
Chuwa Tei
1
,
Nobuyuki Tanaka
1
1鹿児島大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation and Physical Medicine, Faculty of Medicine, Kagoshima University
キーワード:
入浴
,
サウナ
,
心機能
Keyword:
入浴
,
サウナ
,
心機能
pp.1057-1061
発行日 1991年11月10日
Published Date 1991/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106941
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はじめに
近年,温泉健康施設やクアハウスが各地につくられ,入浴や温泉に対する関心が高まってきている.入浴が身体に与える最大の効果は,表に示す温熱効果と水中浸漬による水圧,浮力の影響であるが,温泉地等での長期連浴効果も重要と思われる1~3).
しかし,入浴や温泉の作用については,従来,その最も顕著な循環器系への作用についてさえ漠然とした循環促進等の言葉でしか語られず,その効果,作用機序,疾患への適応についても極めて曖昧なままであった.入浴は日常生活に密着した行動であり,高血圧,心疾患患者への適応や禁忌とともに,種々の疾患のリハビリテーションへの応用についても検討すべき課題は多い.
入浴,水治療には種々の臨床的応用が考えられ,その対象も多岐にわたるが,ここでは主に循環に関したものについて我々の経験をもとに述べる.
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