Japanese
English
実践講座 リハビリテーション医に必要な運動器のMRIの知識(3)
膝・足関節のMRI
MRI of Ankle and Knee Joint.
亀山 修
1
,
小川 亮惠
1
Osamu Kameyama
1
,
Ryokei Ogawa
1
1関西医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Kansai Medical University
キーワード:
運動器障害
,
膝
,
足
,
MRI
Keyword:
運動器障害
,
膝
,
足
,
MRI
pp.237-243
発行日 1991年3月10日
Published Date 1991/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106753
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はじめに
磁気共鳴画像法(MRI)は近年種々の臨床分野に応用されるようになり,画像診断学の一環としてその必要性が増大してきている,特に表面コイルが用いられるようになって以来,骨皮質は直接には描出されないにもかかわらず,運動器疾患へのMRI適用が拡大した.これはMRIではコントラスト分解能が優れ,異なった信号強度を有する筋肉・靱帯・腱・軟骨・血管・脂肪・骨髄の識別ができるようになるからである.表は骨・関節領域において通常みられる正常または病的組織の信号強度を示したものである6).
T1(縦緩和時間)強調像では,筋肉,半月板や靭帯の断裂,出血,骨髄欠損や血管などを識別するのに十分なコントラストが得られる.T2(横緩和時間)強調画像では,軟部組織の浮腫のほか,腫瘍,出血または脂肪組織に特徴的な情報を提供してくれる.
本稿では膝および足関節を対象に,正常解剖ならびに主要疾患のMRI像の特徴と読影の注意点について概説する.
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