Japanese
English
特集 包括医療システムの中のリハビリテーション
事例報告:包括医療の中でのリハビリテーションの試み
地域リハビリテーションと老人保健施設
Role of Facility for the Aged in Community Rehabilitation.
隅田 俊子
1
Toshiko Sumida
1
1佐久総合病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Saku Central Hospital
キーワード:
地域リハビリテーション
,
老人保健施設
,
在宅ケア
,
訪問診療
Keyword:
地域リハビリテーション
,
老人保健施設
,
在宅ケア
,
訪問診療
pp.33-36
発行日 1991年1月10日
Published Date 1991/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106707
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はじめに
佐久総合病院がある佐久地方は山間農村地帯で,過疎化と人口の高齢化が著しい.佐久地方の人口11万人中,老人人口は17.5%を占め,独居老人が1,264人,寝たきり老人は515人である.過疎化する農村でも生活の都会化と婦人の就業率は高く,要介護老人が増加する一方,介護力は年々低下している.このような状況に対応するため,昭和60年,長野県農協大会で要介護老人のための施設設置を決定した.農協病院として地域医療の確立を目指してきた当院11)はこれを受け,まず佐久地方の寝たきり者の訪問調査を行った.結果を表1に示す.このような地域の要望に応えるため,昭和62年7月,老人保健施設モデル事業に着手した12).農村地域における病院併設型(総合病院991床)で,在宅ケア支援型である.
今回は当院で行っている在宅ケア活動の現状を報告し,その活動の中で老人保健施設が果たしている役割と問題点について検討する.
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