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特集 包括医療システムの中のリハビリテーション
事例報告:包括医療の中でのリハビリテーションの試み
精神障害者リハビリテーション「東京武蔵野病院精神科リハビリテーション・サービス」について
Rehabilitation Service for People with Mental Disorders: Musashino Hospital Psychiatric Rehabilitation Service (MPRS).
野田 文隆
1
,
蜂矢 英彦
1
Fumitaka Noda
1
,
Hidehiko Hachiya
1
1(財)精神医学研究所付属東京武蔵野病院精神科
1Department of Psychiatry, Tokyo Musashino Hospital
キーワード:
精神障害者リハビリテーション
,
包括的ケア
,
地域ネットワーク
Keyword:
精神障害者リハビリテーション
,
包括的ケア
,
地域ネットワーク
pp.29-32
発行日 1991年1月10日
Published Date 1991/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106705
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はじめに
1988年7月に施行された精神保健法は,その理念においては「医療から福祉まで」を包括する方向を目指しているが,それを裏付ける国の精神保健予算は全く貧弱だし,民間病院への見返りがあまりにも乏しい.わが国の精神保健医療の現状を変革するには,公的医療機関の活性化もさることながら,精神病床の90%を占める民間病院の変革が何よりもまず必要とされる.筆者らは以上の前提に立って,既に新入院病棟の活性化をはじめ病院全体の変革に着手している.とりわけ本稿では,1989年暮れより筆者らの担当する社会復帰病棟を中心に取り組まれている「東京武蔵野病院精神科リハビリテーション・サービス」(Musashino Hospital Psychiatric Rehabilitation Service,略称MPRS)というプロジェクトを紹介し,この精神科サービスの一形態が包括医療システムの中のリハビリテーション・サービスとしてどう機能し得るのか検討したい.
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