書評
上田 敏(東京大学教授)著―リハビリテーションの思想 人間復権の医療を求めて
明石 謙
1
1川崎医科大学
pp.956
発行日 1987年10月10日
Published Date 1987/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106653
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上田先生の「リハビリテーションの思想―人間復権の医療を求めて」を読む機会を得た.肩の凝らない,とても読み易い本で,ほとんど休むこと無く一気に読んでしまった.その時思ったことは,「リハビリテーション科を一生やりたいという学生が相談に来たら,この本を一冊あげて,読んだ後にもう一度相談にいらっしゃい.と言えば良いな」ということである.さて内容について述べてみたい.
序章は先生のpersonal historyである.New Yorkでは,私も1/2年程,先生と同じ所でtrainingを受け,先生がnavigator,私は私のペコペコのワーゲンでmotor manの役をやって随分New York州を旅行して回った.貧しくはあったが楽しい思い出である.
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