書評
Twycross RG, Lack SA 著 武田文和(埼玉県立がんセンター副病院長) 訳―末期癌患者の診療マニュアル―痛みの対策と症状のコントロール
芳賀 敏彦
1
1国立療養所東京病院
pp.868
発行日 1987年9月10日
Published Date 1987/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106635
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日本においても末期癌患者の診療に対する研究は進められており,また社会的関心も亢り多くの図書や他のマスメディアでも取り扱われている.然し一方医療の現場に目を向けると,これ等の患者の診療に一定の病床を持って計画的に行っている所は我が国ではまだ数ケ所しかない.このような現状からみると多くの末期癌患者のケアーはむしろそのような専門施設以外の一般医療機関が少数であるが在宅で行われている.
問題はそのような所でどのように行われているかでこれは今の所それぞれの所でその考え方と知識と手技を模索しながら努力を重ねて行っている現状である.
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