学会報告
第3回近畿リハビリテーション医懇話会―昭和62年4月15日,於:大阪市北区新阪急ビル12階
藤原 誠
1
1兵庫医科大学リハビリテーション部
pp.643
発行日 1987年8月10日
Published Date 1987/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106576
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第3回近畿リハビリテーション医懇話会は昭和62年4月15日大阪市北区新阪急ビル12階にて開催された.第1,2回と同じく話題提供と質疑応答の形で行われ,奈良医大神経内科・同リハビリテーション部眞野行生先生の「中枢性運動障害の評価―失調症を中心に―」についてお話を拝聴した.
先生のお話は多くの症例をもとにした,系統的な臨床研究に裏付けられた示唆に富むものであった.小脳を中心とした神経生理学,失調症の症候学などリハ医にとって有用な基礎事項,失調へのアプローチとして注目されている緊縛帯や重錘のほか独創的なvibrationや足底刺激に関する研究の一端,能力面からの失調患者の評価の現況と方法論の比較検討,さらには,治療におけるprogram形成の機構と学習や記憶の問題など,複雑で多岐に亘る事柄を映画供覧を混じえて分り易く解説して頂いた.
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