学会報告
第15回近畿リハビリテーション医懇話会―1990年4月18日,於:大阪市新阪急ビル
藤原 誠
1
1兵庫医科大学病院リハビリテーション部
pp.252
発行日 1991年3月10日
Published Date 1991/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106759
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第15回近畿リハビリテーション医懇話会は,平成2年4月18日,大阪市北区新阪急ビル12階にて開催された.今回は失語症の解剖学的基盤ということで,「失語症状と脳損傷の関連」について,姫路循環器病センター神経内科部長,山鳥重先生の講演を拝聴した.
混沌として理解しにくいために,日常の診療においてややもすれば取り組みが消極的になりがちな領域の話題であったが,先生はその豊富な臨床経験をもとに非常に分かりやすく整理してお話し下さり,有意義な会を持つことができた.古典論の失語病巣を失語症状理解のための骨格として置きつつ,それらの部位が示す欠落症状についての見解,また失語症状の各類型がそのほかどの病巣部位によって起こされるかについての見解を一つ一つ症例に基づいて説明いただいた.
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