学会報告
第5回近畿リハビリテーション医懇話会―昭和62年10月21日,於:大阪市,新阪急ビル
関谷 博之
1
,
眞野 行生
2
1大阪府立身体障害者福祉センターリハビリテーション科
2奈良県立医科大学神経内科
pp.114
発行日 1988年2月10日
Published Date 1988/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105769
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第5回近畿リハビリテーション医懇話会は昭和62年10月21日に開催された.今回は会発足一周年記念会として企画され,話題提供者として東京大学上田敏教授に御講演をお願いした.
上田先生にはあらかじめ「リハビリテーション総論」をお話下さるようお願いしてたところ,「リハビリテーション・パラダイムの転換」という副題で今後のリハビリテーション医学の進むべき道を講演された.
お話の骨子は①遠隔地型リハから都市型リハへ,②画一的プログラムから層別化プログラムへ,③Impairment中心からADL,さらにQOL中心へ,④therapist主導型から医師主導型へ,⑤経験的・思弁的リハから実証的・科学的リハへの五項目の方向転換が今後ますます要求されるであろうということであり,各項目について御自身の研究および臨床経験に基き簡明な説明を加えられた.時間の都合上質疑応答に充分の余裕がなかったのは残念なことであった.
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