Japanese
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特集 障害者の工学的リハビリテーション
障害者の生活環境改善に関する試みと問題点
Trial and Problems on Better Improvement of Life Environment for People with Disabilities.
古賀 唯夫
1
Tadao Koga
1
1九州芸術工科大学芸術工学部工業設計学科
1Department of Industrial Design, Kyushu Institute of Design
キーワード:
障害者
,
生活環境
,
日常生活機器
Keyword:
障害者
,
生活環境
,
日常生活機器
pp.855-861
発行日 1990年11月10日
Published Date 1990/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106375
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生活環境改善アプローチの経緯
障害者の生活改善へのアプローチは,まず医学の領域で主に傷痍軍人を対象として,義肢,装具の研究開発,製作が行われ,第二次世界大戦後一般市民もその恩恵を受けられるようになり,続いて医師,理学療法士,作業療法士らによって障害者一人ひとりに適合させた自助具の製作や車いすの処方がなされ,自助具,杖や車いすなどが障害者の代名詞ともなっていた.
建築の領域では建築学会で早くから障害者住宅に関する研究が進められ,リハビリテーション病院,障害者集合住宅の設計研究,建設などがなされ,特に昭和44年には別府市にある『太陽の家』に今日でいわれるところのホームオートメーション(HA)付きの量産住宅の原形ともいえる障害者住宅『テトラエース』が故池辺東京大学生産技術研究所教授らによって開発された.
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