Japanese
English
特集 障害者の工学的リハビリテーション
補装具の開発と改良
Development and Improvement of Adjuvant Orthosis.
初山 泰弘
1
Yasuhiro Hatsuyama
1
1国立身体障害者リハビリテーションセンター
1National Rehabilitation Center for the Disabled.
キーワード:
補装具
,
義肢
,
義足
,
歩行用装具
Keyword:
補装具
,
義肢
,
義足
,
歩行用装具
pp.849-853
発行日 1990年11月10日
Published Date 1990/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106374
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
「補装具」という名称は,身体障害者福祉法第20条の中に「援護の実施者は,身体障害者から申請があったときは,盲人安全つえ,補聴器,義肢,装具,車椅子その他大臣の定める補装具を交付し,もしくは修理に要する費用を……」とあり,わが国の支給システム上の用語である.1990年現在,表1のような品目が「補装具」として取り上げられている.
この「補装具」自体は改良・開発に直接役立つものではないが,開発または改良された品目が身体障害者に有用であると判断されると,「補装具」として公費負担の対象に認定され,手続きを踏めば経済的負担が比較的軽く,利用者に支給されるようになる.また,身体障害者福祉法の定める「補装具」は,一般に医療保険,労災保険,厚生年金保険などの給付対象品目ともなる.このため開発された品目が補装具となれば,その普及に大きな役割をはたすことになる.なお,1990年度に新たに「補装具」になった主な品目は,座位保持装置,遮光眼鏡,電動式人工喉頭である.
今回の主旨はこのうちの義肢装具の開発に関しての情報を求められていると考えるので,気づいた点について以下に紹介する.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.