連載 リハビリテーション関連の各種統計
補装具交付件数の推移
樫本 修
1
1宮城県リハビリテーション支援センター
キーワード:
補装具
,
障害者自立支援法
,
公費負担
Keyword:
補装具
,
障害者自立支援法
,
公費負担
pp.788-790
発行日 2010年8月10日
Published Date 2010/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101837
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身体・知的・精神障害者の福祉サービス利用の変遷
かつて障害者手帳所持者に対する福祉サービスの提供は,身体障害者福祉法,知的障害者福祉法,精神保健福祉法,児童福祉法のそれぞれの制度において,行政側がサービスを選択する措置制度であった.措置制度では,障害者のサービス利用に入所施設の役割が重視されてきた経緯があり,居宅サービスの利用は身体障害が先行し,知的,精神が遅れ,障害種別によってサービスの利用量に大きな差が生じていた.その後,2000年に社会福祉基礎構造改革,介護保険法施行という大きな転換期があり,地域で障害のない人とともに暮らすべきであるというノーマライゼーションの理念の普及に伴い,2003年度開始の支援費制度に至った.サービスを利用者側が選択できる利用契約制度となり,知的障害者の居宅サービス利用が2002~2004年にかけて倍増したという経緯がある(図1).さらに2006年度に施行された障害者自立支援法では,支援費制度の対象から外れた精神障害者も対象となった.制度格差がみられた上記の4法を統一し,障害の種類にかかわらず共通制度で共通サービスが受けられるように一元化された.
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