Japanese
English
特集 電気刺激による治療と訓練
電気刺激による偽関節の治療
Treatment of Non-union with Electrical Stimulation.
松永 俊二
1
,
酒匂 崇
1
,
吉国 長利
1
Shunji Matsunaga
1
,
Takashi Sakou
1
,
Nagatoshi Yoshikuni
1
1鹿児島大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Faculty of Medicine, Kagoshima University
キーワード:
電気刺激治療
,
偽関節
,
パルス電磁場
Keyword:
電気刺激治療
,
偽関節
,
パルス電磁場
pp.781-786
発行日 1990年10月10日
Published Date 1990/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106358
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はじめに
骨折の治療に際し,偽関節は最も難渋する合併症の一つである.この偽関節の治療として,一般的には骨移植術などの手術的治療が行われるが,症例によっては必ずしも良好な骨癒合を得ることができない場合もある,これに対し,近年,電気刺激を利用し,偽関節の治療に役立てようとする試みがなされつつある.この方法は,電気刺激により骨形成が促進されるという実験的基礎事実に基づいたものであり,臨床的にも本邦,海外のいずれにおいても良好な治療成績が報告されている3,4,15)
電気刺激の方法は各施設により種々のものが使用されているが,ここでは我々が主に使用している経皮的直流刺激とパルス電磁場刺激について実際の手技を中心に述べる.
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