学会印象記
第27回日本リハビリテーション医学会印象記
今田 拓
1
1東北文化学園
pp.741-744
発行日 1990年9月10日
Published Date 1990/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106349
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祇園山笠直前の博多
第27回日本リハビリテーション医学会は,緒方甫氏(産業医科大学リハビリテーション医学教授)主宰のもとに,6月28日から3日間,福岡市博多区の福岡サンパレスにおいて開催された.博多は梅雨のさなかとはいえ,伝統行事の祗園山笠祭をひかえて,「飾り山笠」の辻ごとに飾り付けが進む様子は,私たちに華やいだ印象を与えてくれた.
日本リハビリテーション医学会は,昨年,仙台で開催の第26回大会総会における議決に基づいて,8月1日,文部大臣の社団法人認可があり,今回の大会はその永かった懸案が解決して初めてという意義深い背景を持っていた.従来の本学会組織とは異なり,医学会そのものの経常的業務は理事長と執行部の担当理事が行い,年1回開催される学術集会はその大会長が専心して行うというスタイルになった.学会のあり方としてはひとつの進化であり,学会長は医学会の運営に煩わされることなく独自の企画ができるわけで,楽なように思われるが,それだけに学術大会の質が問われることになり,責任の重さは少しも変わらないわけである.
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