Japanese
English
講座 運動学入門(6)
手指の運動学
Kinesiology of Hands and Fingers.
鎌倉 矩子
1
Noriko Kamakura
1
1東京都立医療技術短期大学作業療法学科
1Tokyo Metropolitan College of Allied Health Sciences
キーワード:
手指
,
運動学
,
動作
Keyword:
手指
,
運動学
,
動作
pp.465-471
発行日 1990年6月10日
Published Date 1990/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106289
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はじめに
手は眼や口とともにヒトが環境と交流するための装置である.手の運動を論じるときは,誰でも暗黙のうちに手の働きということを頭の中に描いている.したがって,手の運動学はいつでも手の動作学へ発展していく可能性をもっている.そこで,この小論では運動と動作の両方を取りあげることにしたい.
手指の運動学は次のような範囲にわたっている.
1)手の構造とバランス
2)手の機能
3)筋活動
4)動きの特性
5)動作のパターン
6)力の問題
7)その他
これらの研究は真理の探求という立場からも行われるが,臨床上の必要が契機となって行われることも少なくない.以下に,これまでに発表された研究から,いくつかを振り返ってみることにする.
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