Japanese
English
症例報告
観念運動失行患者のリハビリテーション―社会復帰を成し得た1例について
Rehabilitation of the Patient with Ideomotor Apraxia.
前島 伸一郎
1
,
土肥 信之
1
,
梶原 敏夫
1
,
近藤 由実
1
,
吉村 美代子
2
Shinichiro Maeshima
1
,
Nobuyuki Dohi
1
,
Toshio Kajiwara
1
,
Yoshimi Kondou
1
,
Miyoko Yoshimura
2
1藤田学園保健衛生大学リハビリテーション医学教室
2藤田学園保健衛生大学作業療法室
1Department of Rehabilitation Medicine, Fujita-Gakuen Health University.
2Department of Occupational Therapy, Fujita-Gakuen Health University Nanakuri Rehabilitation Hospital.
キーワード:
観念運動失行
,
リハビリテーション
Keyword:
観念運動失行
,
リハビリテーション
pp.359-362
発行日 1989年5月10日
Published Date 1989/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106056
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
近年,CTやMRIなどの神経放射線学的画像診断の発達により神経心理学はめざましい発展を遂げ,失語・失行・失認などのいわゆる高次大脳機能障害の原因病巣や発現機序が明らかにされつつある.しかし,診断には至っても治療は確立されているとは言えず,障害が家族や職場で正しく理解されないため社会復帰に失敗することもしばしばである.今回,われわれは軽度の失語症に合併して観念運動失行を主症状とする患者を経験したので,そのリハビリテーションについて報告する.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.