巻頭言
私の受けたリハビリテーション医学卒後教育
長谷川 寿美玲
1
1岡山旭東病院
pp.239
発行日 1989年4月10日
Published Date 1989/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106031
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リハビリテーション(以後,リハ)医学の卒前・卒後教育がよく取り上げられている.私の受けたリハ医学卒後教育を述べ,今後専門医を目指す人たちの参考になればと思う.
私が医学生の頃はリハ医学に関する講義は皆無に近く,整形外科の術後療法程度にしか知識は無かった.当時は内科医になりたいと考え,卒後は内科を2年間ローテーションした後に血液内科を専攻した.その後,昭和51年春に開設後間もないリハビリテーション医学教室に入局し,リハ医学の世界に入った.最初に言われたことは「筋電図を勉強すること」であった.筋電図をとるためには解剖学的知識が不可欠であり,まずは解剖学から勉強した.次に,これを読むようにと「異常歩行と装具」という本を頂戴した.それ以後10年間,川崎医大でリハ医として基礎と臨床を学んだが,特に良かったことを挙げることにする.
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