Japanese
English
特集 リハビリテーション医学における基礎医学
慢性関節リウマチをめぐる免疫機構
The Immunological Mechanism of Rhaumatoid Arthritis.
岡 寛
1
,
柳川 明
1
,
星 恵子
1
,
水島 裕
1
Hiroshi Oka
1
,
Akira Yanagawa
1
,
Keiko Hoshi
1
,
Yutaka Mizushima
1
1聖マリアンナ医科大学第1内科
1Department of Internal Medicine I, St. Marianna University School of Medicine.
キーワード:
慢性関節リウマチ
,
液性免疫異常
,
細胞性免疫異常
Keyword:
慢性関節リウマチ
,
液性免疫異常
,
細胞性免疫異常
pp.19-24
発行日 1989年1月10日
Published Date 1989/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105987
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はじめに
慢性関節リウマチ(RA)は,一般に進行性の慢性に経過する多発性関節炎を主徴とする疾患で,自己免疫疾患の1つとして考えられている.そして,近年,RAの病因・病態に関する研究は,主に免疫学的なものを中心として,またそれを治療面に応用しながら急速な進歩をとげている.そこで本稿では,RAをとりまく病因・病態における免疫学的な機構を中心に述べるとともに,最近の知見についても解説する.
まず,RAにおける免疫異常を述べるにあたって,周知の如く,リウマトイド因子(RF)を初めとする液性免疫の異常と,各種免疫担当細胞による細胞性免疫の異常の双方が複雑に関与していることは確実である.
そこで本稿では,それぞれの免疫異常およびその成因について分けて述べるものとする.
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