解説
4月からの診療報酬改定で老人リハビリテーションに高い評価
二木 立
1
1日本福祉大学
pp.324-326
発行日 1988年4月10日
Published Date 1988/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105812
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4月1日から社会保険および老人保健の診療報酬が,1986年4月以来丸2年ぶりに改定された.改定幅は,全体では平均3.4%(医科3.8%,調剤1.7%)とされているが,薬価の引き下げ(医療費換算2.9%)が同時に行われるため,実質的には0.5%程度の引き上げにとどまると見られている.
それに対して,施設基準承認施設(基準適合施設,以下承認施設)での老人に対する(早期)リハビリテーションの診療報酬は大幅に引き上げられている.先ず,老人診療報酬(70歳以上の患者対象)では新たな項目として,「老人早期運動療法料(入院後30日以内400点,入院後31~60日250点)」と「老人理学療法計画評価料(100点)」が新設された.また,「老人運動療法料(回復期・維持期の運動療法料,運動療法料(Ⅰ))」
と「老人作業療法料」も,ともに,複雑なものが330点から380点へと50点アップし,簡単なものも130点から150点へと20点アップした.
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