Japanese
English
短報
荷物負荷ファンクショナルリーチテストについて
Load-bearing functional reach test.
髙橋 德充
1
,
齊藤 明
2
,
若狭 正彦
2
,
岡田 恭司
2
Norimitsu Takahashi
1
,
Akira Saito
2
,
Masahiko Wakasa
2
,
Kyoji Okada
2
1温泉ショートステイ鵜の崎
2秋田大学大学院医学系研究科保健学専攻理学療法学講座
1Short-term Admission for Daily Life Long-term Care Unosaki
2Department of Physical Therapy, Graduate School of Health Sciences, Akita University
キーワード:
高齢者
,
荷物負荷
,
ファンクショナルリーチテスト
,
足趾屈筋筋力
Keyword:
高齢者
,
荷物負荷
,
ファンクショナルリーチテスト
,
足趾屈筋筋力
pp.1443-1446
発行日 2012年11月10日
Published Date 2012/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105734
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:荷物把持が動的バランス能力に与える影響を明らかにするため,肘屈曲位で握力の30%の荷物を掛けて持つ「肘掛け」と,肘伸展位で持つ「ぶら下げ」の状態でファンクショナルリーチテスト(FRT)を行う荷物負荷FRTを地域在住高齢者21名(平均年齢75歳)を対象に行った.FRT値,「肘掛け」FRT値,「ぶら下げ」FRT値の3者間では有意差はみられなかった.FRT値と「肘掛け」FRT値間の差は平均2.3cmで,この差が2.3cm以上であった10名では「肘掛け」FRT値(25.6±9.5cm)がFRT値(30.6±9.2cm)よりも有意に低値で,足趾屈筋筋力値がFRT値(r=0.892),「肘掛け」FRT値(r=0.879)と有意に相関していた.一方この差が2.3cm未満であった11例では,前述のような有意差や相関関係は認められなかった.荷物負荷FRTは荷物把持時の動的バランス能力が低下する高齢者を簡便にみわけられる方法であると考察した.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.