Japanese
English
報告
座位リーチ距離の見積もりに対する加齢の影響
The effect of age on estimate of reachabilty in the sitting position.
平井 達也
1
,
千鳥 司浩
2
,
渡邊 紀子
1
,
白木 春菜
1
,
下野 俊哉
3
Tatsuya Hirai
1
1医療法人田中会西尾病院リハビリテーション科
2中部学院大学リハビリテーション学部
3星城大学リハビリテーション学部
キーワード:
リーチ
,
見積もり
,
高齢者
Keyword:
リーチ
,
見積もり
,
高齢者
pp.659-663
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102352
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要旨:本研究の目的は,座位における上肢最大到達(以下,リーチ)距離の見積もりに対する加齢の影響を明らかにすることである.健常若年成人30名(若年群:23.2±3.8歳)と健常高齢者27名(高齢群:69.0±7.7歳)を対象に,座位でリハビリテーション用ベッドに対するリーチ距離の見積もり(見積もり値)と実際のリーチ距離の測定(実測値)を行い,見積もり値から実測値を減じた誤差(誤差)と誤差の絶対値(絶対誤差)を年齢により比較した.結果,誤差は群間に有意差はなく,絶対誤差には有意差があった(p<0.05).実測値より見積もり値が大きかった者が若年群で80%,高齢群で78%であったことから見積もり値のほうが小さかった者を除外し検討したところ,誤差,絶対誤差とも高齢群のほうが有意に高値であった(p<0.05).本研究結果から高齢者の座位によるリーチ距離の見積もりは若年者より不正確となることが示された.
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