Japanese
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特集 リハビリテーションにおける国際協力
アジア地域との国際協力
特殊教育について
Joint Effort in the Asian Region for the Progress of Special Education.
今井 秀雄
1
Hideo Imai
1
1国立特殊教育総合研究所
1The National Institute of Special Education.
キーワード:
国際協力
,
特殊教育
Keyword:
国際協力
,
特殊教育
pp.929-931
発行日 1985年12月10日
Published Date 1985/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105503
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Ⅰ.アジア地域における特殊教育
アジア地域における特殊教育は,オーストラリア,ニュージーランド,シンガポール,日本を除いて,いずれの国においてもまだ整備の途上にあるといってよいであろう.盲・聾教育についてはどこの国でも比較的昔から始められているが,精神薄弱児の教育,肢体不自由児の教育などは,それに比べれば教育が始められてからまだ日が浅い.また肢体不自由児についても,特殊学校に在学する子供たちは,わが国では脳性マヒ児がほとんどであるが,アジア諸国ではまだ外科的な障害を持つ子供たちが多い.病弱児,言語障害,情緒障害を持つ子供たちの教育については,まだほとんど手がつけられていないのが実情である.
また義務教育についても法的には定められているところもあるが,実質的にはまだまだの段階で,就学率は低い.例えば比較的制度化の整っているタイ国においても,障害児の推定就学率は2.5%である1).
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